同性パートナーによる婚姻について、日本では未だ認められていないのが現状です。

歴史的に動物の性別については雄と雌、人間については男性と女性の二つの性別に当て嵌めることが当たり前でした。生殖という側面を見ればこの分類になります。人の性別は、性染色体と呼ばれる染色体がXXの場合には女性、XYの場合には男性と分類されます。この分類自体、先人による生殖の観点から定義付けした分類です。前述の「性染色体」という概念でさえ、便宜上定めたものに過ぎません。しかし、人生は生殖だけが全てではないことは誰しもが理解できることです。それならば、二つの性別に当て嵌めることに無理があると私は考えます。

このような先人によって作られた大枠から少し外れてしまっただけで、LGBTQの方々は生活する上で様々な弊害を抱えています。この弊害の内、代表的なものが同性婚に対する考え方です。前述の通り日本では同性婚が受理された事例はありません。この点は国会での民法や戸籍法の法改正を待つしかないのが現状です。

一方で、地方公共団体単位では「同性パートナーシップ制度」が普及し始めています。この制度により同性カップルも結婚に近い地位が認められる傾向にあります。また、同性婚カップルの在留資格に対する判例も徐々に出始めてきています。ここでは同性婚や同性パートナーシップ制度、同性カップルの在留資格等について投稿していきたいと思います。