永住権申請における保証人
日本の永住権申請では、非常に多くの提出書類が必要となります。【>>日本の永住権】この必要書類の一つに身元保証人に関する書類があります。永住ビザ申請における身元保証人は、日本人又は永住者のみなることができます。しかし、「保証人」という言葉には抵抗がある方が多いのではないでしょうか？そのため、永住許可を取るに当たっては身元保証人が一つの関門になるかもしれません。ここではビザ申請における保証人の役割を説明します。身元保証人候補者の不安を少しでも軽減できれば幸いです。
永住権申請における保証人の役割
永住ビザの申請においては、身元保証人の署名を記入した「身元保証書」の提出が必要です。身元保証書には次のような文言が記載されています。
私 は 上 記 の 者 の 永 住 許 可 申 請 に 当 た り 、 本 人 が 本 邦 に 在 留 中 、 本 邦 の 法 令を 遵 守 し 、 公 的 義 務 を 適 正 に 履 行 す る た め 、 必 要 な 支 援 を 行 う こ と を 保 証 いた し ま す 。
永住許可申請用 身元保証書
永住権申請時における保証人の役割は、日本の法令遵守や年金や税金などの公的義務を履行の支援です。ここで重要なのは『支援』という言葉が使用されている点です。つまり、保証人には公的義務を履行するサポートをすることが求められます。したがって、保証人が永住者に代わって税金などの支払い義務が発生するものではありません。ここでの身元保証人には連帯保証人のような金銭的支払義務が生じることはありません。
永住権申請における身元保証人の資格
身元保証人は、日本人（帰化した外国人を含む）又は既に永住者である外国人です。通常、家族が身元保証人になれるのであれば、家族に頼むことになると思います。家族に対象者がいなければ、勤務先の上司や仲の良い友人に依頼することになります。日本人や永住者である外国人は日本を生活の拠点としている方です。つまり、身元保証書には申請者が日本社会でのコミュニティを構築できているかを確認する目的もあると言えます。
身元保証人の必要書類
- 身元保証書（出入国在留管理庁書式） 【永住許可申請用】
- 身元保証人の身分事項を明らかにする書類
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 住民票
- （永住外国人の場合）在留カード
以前は、永住許可申請時における身元保証人については、「在職証明書、住民票、直近の住民税の課税証明書」などの書類が必要でした。しかし、2022年6月に身元保証人に求められる必要書類は大幅に簡素化され、これらの書類を提出する必要はなくなりました。
ネット情報の中には、未だに「在職証明書、住民票、直近の住民税の課税証明書」が必要とされている情報もありますが、これらは不要となっておりますので、身元保証人になる方にとっては、以前よりも心理的負担は軽減されていると思われます。
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